2008年12月8日月曜日

国立国際美術館「アバンギャルド・チャイナ―〈中国当代美術〉二十年―」


国立国際美術館のアバンギャルド・チャイナ展の
内覧会に潜入して参りました。
内覧会は、(当たり前ですけど)、美術業界の内輪のひとびとが主なので、
なんか、会場はしんどい重さだ。

この展示を見ただけで中国当代美術の様相が掴めるわけではありません。
でも、「ポリティカル・ポップ」なるものと、「シニカル・リアリズム」なるもの
と評されるような、まさに中国当代美術ともいうべき潮流・雰囲気は、
嗅ぎとることができたと思う。
とくに絵画は、日頃絵画というジャンルに自分が傾倒している所為もあって、
結構読解できた感じ。
方力鈞(ファン・リジュン)、王広義(ワン・グァンイー)は
表現の完成度が高い。
しかし、自国や自分の属する時代をここまで客観視して表現できて、
しかもその表現が非常に完結しているっていうのは、凄いなあ。
丁乙(ディン・イー)の抽象画は、可愛い。

ただ、現代美術においてなんとなくジャンルを成している、
グロい痛い系統は、やっぱり嫌です。
「悲しい」までの感情は、受け取れるのだけど、「グロい痛い」は無理。
もちろん、痛切に訴えたい内容があるからそういう表現に
なるのでしょうけども。




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