2008年8月3日日曜日

京都市美術館 コレクション展第2期「色 — 響きと調べ」

京都市美のコレクション展を見てきました。

会場入ってすぐの壁に掛かっている絵が、なんか見たことあるような無いような絵で
いぶかしく思いながら近づいたら竹内浩一先生の絵だった。
そういえば画集で見たことあったっけ。珍しく動物画ではないので最初は違和感ありましたが、
タッチは不変。うつろうしみのような色影が素敵です。

一室めの作品がどれも良すぎて泣けました。

栖鳳の〈雄風〉、実物は初見。図版を見ただけでも変わった絵だと思っていたけど
今回見た感想も、「変わってる」。写実的とは言い難いのに、空想ではないという感じ。
そして筆遣いがいろいろ込み入っていて、どう描いているのかがいまいち分からない。
テクニシャンなんだなあ。

菊池契月の〈紫騮〉。張り詰めた空気が耳に響いてきそう。
こういう絵のことを象徴的ていうのかな。と、見ていてふと思った。練りに練られた構図。

紫峰の〈奈良の森〉、紫峰らしさ全開で気持ちいい。
入道雲が、ふにゃあと伸びて行くような表現の木の幹。

小野竹喬〈夕雲〉。好みのど真ん中の絵は「凄く好きです良かった」
とかいう紋切り型の表現しか出来ないのが悔しいのだけど、
やっぱり凄く良いとしか言えない。

皆川月華の〈彩海魚之図〉は昭和初期の派手モダン。
着ればもうちょっと落ち着いた感じになるのかも知れないけど、着るのは相当気合い要りますでしょうね。
帯はどんなのをあわせるんだろうか・・。
京都市美の染織コレクション展が見たいなあ。




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