2008年8月29日金曜日

国立国際美術館「モディリアーニ展 Modigliani et le Plimitivisme」 


雨が降ったり止んだりで、大阪はむしむしした暑さ。
不快指数高い気候だったけど、モディリアーニ展は最高に良かった。

モディリアーニ。
この展示を見るまで私がもっていたモディリアーニ像は、哀しくなるくらい貧弱なものだった。
知らないってことは怖いなあとつくづく思う。
有名な人だから、名前だけ頭にこびり付いてて、「知ってる」って思いこんでいたんだと思う。
今回、デッサンと油画の数十点を見て、何も知らなかったことに気付いた。

人物の表情、表現の色、背景の構成、簡略の具合。どれもがうまいところで止まっている。
20世紀初頭の時代の表現の嗜好がありありと出ていて、そしてまた、その時代様式にのっかって、利用して、それが土台になって、この人だけがやりたかったことが、為されている、と感じた。
時代の枠にはまりきらない普遍的な強さが、あらわれていると思う。

女性表現と男性表現での温度差を感じる。女性を描くほうが断然好きだったんだろうな。
それにしても、入り口入ってから出口を出るまでずっと全部モディリアニの作品、っていうのは凄すぎる。
展示としても、大変な圧巻。



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