
文化博物館のKAZARI展。
先月はじめころと、今日と、結局二回見に行きました。
この展示は、いろんな館の常設展を
混ぜ混ぜにして良い感じに「日本美術の流れ」を作ってみたという感じ。
個人的には、風俗図屏風が沢山出ていたので嬉しかった。
しかし、この定型化した人物描写と構図形式を見る度に、
風俗図が定型化するってどういうことなのよ、って思う。
定型化した表現を風俗描写とは言えない。
じゃあ、ここに描かれているものは何と呼べるだろう。模様みたいなものなのか。
でもそれで納得するにしては、図様がえげつない。
、、という風に頭をひねってしまう感じが、近世と現代の隔たりなのか、と思ったり。
いずれにしても、わかりそうでわからない前近代的な「風俗図屏風」が、好き。
きものが沢山出ていて、やっぱり丸紅の所蔵のきもの、いいなーと思ったり、野村正治郎の小袖屏風はやっぱり痛々しいなと思ったり。
徒然に見るばかりでしたけど、こういう感じも、常設展っぽい。
でも「かざり」って、展覧会のテーマにするにはちょっと抽象的すぎる。
「かざり」をテーマに、こんな風に品々を並べて見えてくるもの、は、
そんなに真に迫ったものではなかった。
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