京都国立近代美術館
平成21年1月6日(火)~2月8日(日)
あけましておめでとうございます。
ご無沙汰振りのブログで大分緊張。
今年は、見に行った展示の感想は即日書く、という目標を掲げようと思います。
さて、京近美の展示。
京都芸大のデザイン科は、ウィーン工房の流れを受けてるんだよ、という話を
以前に聞いたことがあって、
それはどういうことなんだろう、と思っていたのですが、この展示を見て納得。
上野リチさんがウィーン工房の出身で、
そして長く京都芸大で教鞭をとっておられた、ということなのか。
ポスターは、上野リチさんの壁紙デザインで、ものすごく可愛い。
100年近く前のデザインだということが信じられない、鮮度の高さ。
展示構成は、リチのデザイン、伊三郎の建築に関わる仕事を
丁寧に整理するもので、豊富な資料群が十分に生かされている、という感じ。
この膨大な資料を整理管理するのはとてもとても手間なことだろうなあ。
展示の最後の方で出ている、
伊三郎の建築とリチの内装(主に壁紙)デザインによる
〈京都スターバー〉や〈クラブみち代〉の写真は、
不思議にレトロで、憧れてしまう。
リチの壁面デザインにしても、建築の構造にしても、作り込みすぎない、
有機的な無駄さ、空きがあって、
それが何とも言えない柔らかさをかもし出している。
今のデザインとは違う、異質なものだな、と思った。
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