名古屋は、意外に近いので、(鈍行でも十分日帰りできる!)、
ちょっと遠出をして遊びたい気持ちの時は凄く良い。
関西と文化圏も違うので、旅気分が味わえます。
名古屋城の天守閣の展示室は、いつも熱い企画展をされるので、
目が離せません。
今回も迫真のドキュメンタリー仕上げで、随分我を忘れて見ました。
昭和20年の5月に戦争で消失した名古屋城の、飾金具を中心に
痛々しいほど焼けただれた遺品、今は残っていない箇所のガラス乾板写真、
金具の拓本、建物の図面から、かつての城の姿を浮き上がらせる展示。
でも浮き上がらせようとすればするほど、
色々な媒体に残された情報を集めれば集めるほど、
失われたものの多さが浮き彫りになる、という感覚がぬぐえず、とても切ない。
火災を免れた障壁画のうち、今回は杉戸絵が出展されていました。
花車図は前期のみで残念でしたが、復元模写が出ていた。
襖の方の復元模写に比べて、杉戸の方が、違和感ない感じ。
当初はこんなふうに、こってりだったのね、と、とても新鮮。
花桶図の杉戸は出ていて、これがいわゆる寛永期の静物画やね、と、見入っていました。
上洛殿の天井画の、枠飾の文様が金の型摺で、ちょっと注目でした。
染織の摺箔技法に近い感じ。
以前も見たはずだけど、そのときは気にしなかったなあ・・。
図録も濃厚な情報量で、勉強に困らない感じ。
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