ドイツの近代絵画は、昔油彩を描いていたときに、とても好きで、
特にアウグスト・マッケが大好きやった。
ライオネル・ファイニンガーの絵は、色調がマッケと似ている。
日本で普通にしていては滅多にお目にかかれないので、とても貴重な展覧会。
こういう、理論的に叙情を形作る絵画って、日本には無い感じがします。
西洋美術史の研究者さんは、造形言語という言葉をしばしば使われるけど、
確かに、論理的な造形活動を、造形言語、と呼んで捉えるのは当を得ている。
1920年代から30年代にかけての約20年間の作品はとりわけ圧巻。
ナイーブで精巧な画空間が本当に美しい。
静謐、という言葉がこれほど似合う絵もないだろう。と思いました。
クレーの絵に、奥行きと透明感と明晰さと、リアリティを加えた感じの画風。
常設に坂本繁二郎が2点出ていて、それも凄く良かった。
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