2009年2月3日火曜日

「ウィーン美術史美術館所蔵・静物画の秘密」展

兵庫県立美術館
平成21年1月6日(火)~3月29日(日)

洋モノ。17世紀の静物画展。
バタ臭いモティーフ、色や線を存分に楽しみました。
古美術を勉強しているとつくづく思うことですが、
遠い異国の遙か昔の絵画を、現物で見ることが可能だということは
現代人の特権だなあ。

中味の詰まったボリューム感や、描き込む線の細かさ、
光のコントラストの鮮やかさ、色彩の強さについては、膠彩では
大分無理な領域の表現だなということを実感。
近代の日本画家が、西洋画のリアリズムに気圧された状況を追体験する感じ。
でも今回、個人的に発見だったことは、
油絵具で花弁の薄さや葡萄の実の皮膜の薄さを描き出すのは、
逆に、かなり大変なのかも。ということ。
透けるみたいな薄さが見えてこなくて、
ちょっとフラストレーションが溜まってしまった。


しかし、こうやってブログに見に行った展示の記録を付けていると、
自分がいかに節操なくいろいろ面白そうに見に行っているかを
つくづく思い知らされます。
見に行くところを選ぶときに、系統立てた発想が無い。
でも展示の「ライブ」な感じがとてつもなく好きなんです。
それだけの理由で、ばたばたとなんでもかんでも見に行ってる感じ。


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