2009年2月2日月曜日

華麗 大正浪漫 ―渡文コレクションの着物たち―

神戸ファッション美術館
平成21年1月24日~4月5日

去年は昭和初期を中心とする着物の展示でしたが、
今年は大正の着物の様相を見せる展示。

この着物は○年制作。という証拠が、なかなか残らないのが
服飾史の難しいところ。
模様デザイン、加工技術、袖等の形態から、
やっと大体この時期の衣装か、ということが想像できるくらい。
この展示のどの着物も、これは大正の着物ですと確信を以て言えるものは
ほとんど無いのじゃないかな。
厳密な年代比定ではいろいろ問題があると思いますが、
展示という試行的な場では、曖昧ながら大正の時代性が感じられる
と思いました。
感覚的には、もやもやした光と陰の表現。というのが大正浪漫なのかな。

でもやはり展示構成的には、
これが明治のテイスト、大正のテイスト、昭和初期のテイスト、
というのがなかなかぱっきりとは理解し辛い。
時代性を言い切るのは難しいなーーというのが全体的な感想。






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