2008年7月11日金曜日

郷さくら美術館「現代日本画の精華」

福島の郡山に行ってきまして、さくら美術館にお邪魔しました。
この館は基本的なコンセプトは、三春滝桜にやや関連づけた絵画(日本画)を
展示するということにあるよう。
所蔵品は、昭和生まれの作家ものに限っている。

展示室は8つに分かれているけれども、
企画展の部屋と三春滝桜の部屋と世界遺産の部屋を除いては、各室のテーマ設定が
具体的じゃないので、部屋毎に雰囲気がすごく変化しているというわけではなかった。

見る人の趣味に応じて、「この絵が好き」とか「あまり好きじゃない」ということはあるかも知れないけど、
基本的に上品で丁寧に描かれた作品が並んでいる。
こんなのは大嫌いだと思わせるような絵とか、目を覆いたくなるようなグロテスクな絵は無い。
粒が揃っているというか。きちんとした技術。
画題とか精神性は、少なくとも表面的には、あんまり強く感じさせないけれども、
こういう絵画は、素直に好き。
というか、ここに並んでいるような絵が大嫌いな人がいるのだとしたらそれは、
ちょっと専門にかぶれた、「突っ張った」人なのかも。

個人的には、林潤一さんの、発色の良い花の絵が良かった。
西野陽一さんの「王国」「森の家族」は、とっても幻想的で素敵。



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